皮膚科

こんな症状はありませんか?

  • 皮膚が赤い
  • かさぶたやフケが多い
  • 皮膚や毛が脂っぽくなる
  • かゆがる
  • 発疹が出る

このような症状がみられたら
皮膚科の病気の可能性があります!

によくある疾患

細菌性皮膚炎(膿皮症)

膿皮症は、皮膚の免疫力が低下し、皮膚表面の細菌が増殖することで引き起こされる皮膚炎です。
通常はブドウ球菌などが原因となり、梅雨や夏場に多く発生します。また、シャンプー後に皮膚を十分に乾かさない場合にも発症しやすい特徴があります。
治療には、抗生物質の内服が一般的であり、軽度の場合は薬用シャンプーが効果を発揮することもあります。しかし、抗生物質が効果を発揮しない場合や繰り返し発症する場合には、薬剤感受性試験が行われ、適切な薬剤を選択します。また、皮膚の症状が改善しない場合やアレルギーやホルモンバランスの問題が疑われる場合には、それらの要因も考慮し、治療計画を立てていきます。

真菌(マラセチア)性皮膚炎

真菌(マラセチア)性皮膚炎は、皮膚に常在するカビ(マラセチア)が過剰に増殖することで引き起こされる炎症性皮膚疾患です。通常、耳道、口周囲、肛門周囲などに少数存在するカビが増殖し、皮膚の赤みやかゆみを引き起こします。
治療には、抗真菌剤を内服したり、外用薬や薬用シャンプーを用いることがあります。抗真菌剤を使用しても、皮膚の赤み・かゆみがある場合や、一旦完治するが、抗真菌剤をやめるとすぐに繰り返して皮膚炎になる場合には、基礎疾患としてアトピー、食物アレルギーや、ホルモンバランスによるトラブルが起きていないかの検査をし、治療計画を立てていきます。

ニキビダニ症

ニキビダニ症は、皮膚に寄生するニキビダニ(毛包虫)によって引き起こされる病気です。
一般的なマダニとは異なり、ニキビダニは草むらなどには生息せず、市販のスポットタイプのマダニ予防薬では駆虫することができません。ニキビダニは非常に小さく、肉眼では見つけることができないため、皮膚検査を行い顕微鏡で確認する必要があります。
皮膚検査でニキビダニの感染を確認後は、ダニ駆虫の治療を行っていきます。

によくある疾患

アレルギー性皮膚炎

猫のアレルギー性皮膚炎は、猫が特定のアレルゲンに反応して皮膚炎を起こす疾患です。主な原因としては、食物アレルギー、環境アレルギー(花粉やハウスダストなど)、ダニやノミなどの寄生虫によるアレルギーが挙げられます。治療として、まず皮膚検査や血液検査を行い、アレルギーの原因を特定します。
その後、特定されたアレルゲンに対する対処療法やアレルゲンの除去を行います。また必要に応じて、寄生虫駆除や食事療法も行われる場合があります。

蚊刺咬性過敏症

蚊刺咬性過敏症は、蚊に刺されたことに対する過敏反応によって引き起こされる皮膚疾患です。
治療方法としては、かゆみ止めの薬や抗炎症薬の使用が挙げられます。皮膚症状は適切な治療を行うことで経過は良好ですが、蚊が媒介することで引き起こされる、フィラリア症の感染には注意が必要です。心臓系に寄生する寄生虫で、少数の寄生でも命に関わることがあります。
フィラリア症は予防薬での予防ができるので、蚊の出る時期は予防をしていきましょう。

疥癬

疥癬は、ヒゼンダニによって引き起こされる皮膚感染症です。
治療として、まずは皮膚の検査を行い、ダニの感染を顕微鏡で確認していきます。その後ダニの感染が確認された場合には、ダニ駆虫の治療を行っていきます。

皮膚科治療の3つの特徴

  • 豊富な知識と経験

    皮膚病を診断するには、その動物の年齢、種類、発症時期や部位、皮疹の状態などの情報を正しく把握し、それをこれまでの経験と文献などによる知識を持って分析します。そこから適切な検査を実施して、診断していく必要があります。
    当院は皮膚科の診療に注力しており、皮膚病の患者様も多くご来院されています。

  • 精密検査による原因究明

    皮膚病の一般的な症状としては、皮膚の赤み・かゆみ・脱毛などが挙げられますが、皮膚病の原因が異なってもその症状は共通していることが多いため、症状から原因をすぐに特定することはできません。そのため、一般血液検査や内分泌検査、アレルギー検査を行いながら、原因を追求していきます。

  • 身体への負担も考えた治療

    皮膚病の中には、生涯にわたって治療やケアが必要な病気もあります。
    飲み薬以外にもシャンプー療法や外用薬、食事療法を用いることで、短期的な効果のみにとらわれず、その子の将来も考えて身体全身への影響も考慮した治療を進めてまいります。ご家族様も動物も安心していただける治療に一緒になって取り組んでいきます。

診療の流れ

受付・問診

受付後、スタッフから簡単に問診を取らせていただきます。その後診察室で獣医師から詳しくお話をお伺いします。

身体検査

皮膚にどのような皮疹がどの場所にどれだけあるかを確認します。
一般的な身体検査もおこない、皮膚以外の部分の異常がないかもチェックします。

検査

皮膚の状態に応じた検査をご提案させていただきます。皮膚病は原因が異なっても症状は共通していることが多く、症状から原因をすぐに特定することはできません。そのため、一般血液検査や内分泌検査、アレルギー検査などの精密検査を行いながら、原因を追求していきます。

検査結果の説明・治療方針のご相談

皮膚の状態や経過、検査結果から考えられる病気の説明とその治療の選択肢をご提示します。
治療のメリット・デメリットや体全体への負担などもご家族様と一緒に考えながら、治療方針を決定します。

お会計

お会計、お薬のお渡しとご説明は受付にてさせていただきます。皮膚病治療は一度で解決することが少なく、治療への反応を見ながら診断や治癒に至ることが多いため、次回の再診日の目安をお話しさせていただきます。

診療料金

治療費用
軽度 2,200円〜
重度 5,500円〜
検査費用
皮膚検査 1,100円〜
食物アレルギー検査 22,000円〜

※表示は税込価格です