犬によくある疾患
椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアが起きる代表的な犬種としてダックスフンドが良く知られていますが、それ以外にもビーグル、トイプードル、ウェルシュコーギー、シーズー、コッカースパニエル、ペキニーズ、フレンチブルドッグなどでもよく発症します。発症する年齢は、ダックスフンドなど例を挙げた犬種では、3-7歳で発症することが多いです。椎間板ヘルニアの治療には、内科的治療と外科的治療があります。内科的治療ではお部屋の中を自由に歩かせるのではなく、自由に動くことができないケージの中で安静にさせるとともに、消炎・鎮痛剤も使用して痛みを緩和させます。一方、外科的治療では、片側椎弓切除術という術式を選択して、脊髄(神経)を圧迫している椎間板物質を取り除きます。
てんかん
てんかんは、突然意識を失ったり、痙攣したりするなどの「てんかん発作」を引き起こしてしまう病気です。
脳に明らかな異常を認めない「特発性」の場合と脳腫瘍などの脳の異常や腎不全など何らかの疾患が原因の「症候性」の場合があり、猫ちゃんは症候性の場合が多いです。診断には、神経学的検査や血液検査で脳の異常が疑われるかを判断し、場合によってはMRIなどの高度医療が必要になります。
特発性の場合は、抗てんかん薬で発作の発生を抑えていきます。症候性の場合には、原因に対する治療が必要となります。
自宅で発作が起きてしまった場合、発作を止めてあげることができる方法は特にありません。発作が起きて激しく動き回っている場合には、誤って咬まれない様に注意しながら体をタオルでくるんであげたり、周りにクッションを置いて頭をぶつけない様にしてあげるといいでしょう。また、脳に刺激を与えないように静かな部屋で明かりを暗めにしてあげてください。
発作がいつもよりも長く持続する場合や5分以上収まらない場合、発作が何度も連続して起こる場合には発作重責に陥ってしまっている可能性があるため、なるべく早い受診をお願いします。