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【獣医師が解説】犬猫の口臭の原因/考えられる病気と対策とは?|袖ヶ浦市のますみ犬猫病院

歯科

袖ヶ浦市・木更津市・君津市・市原市・富津市にお住まいの皆様、こんにちは。
千葉県袖ヶ浦市にある動物病院、ますみ犬猫病院です。

「最近、愛犬や愛猫の口臭が気になる」「顔を近づけたときに臭いが強い」と感じたことはありませんか?
犬猫の口臭は、多くの場合、口腔内の健康状態に起因します。
特に、歯周病や歯石の蓄積が原因の場合、放置すると全身の健康に悪影響を及ぼす
可能性があります。

この記事では、犬猫の口臭の原因や予防法、そして当院で行っている治療方法について詳しくご紹介します。
愛犬や愛猫の口腔ケアにお悩みの方はぜひご一読ください。


犬猫の口臭の主な原因

①歯周病
口臭の最も一般的な原因は歯周病です。歯垢や歯石がたまり、細菌が繁殖することで口臭が発生します。進行すると歯肉炎や歯の喪失、さらには全身の健康問題に発展することもあります。

②食べ物の残りや歯垢の蓄積
食べ物のカスが歯に残ると、それが細菌の温床となり悪臭を引き起こします。特に柔らかいフードを食べている犬猫は、歯に汚れがつきやすくなるため注意が必要です。

③バイオフィルムの形成
歯周病菌や虫歯菌による口腔内細菌の増殖により、一旦バイオフィルムが形成されると、単なるブラッシングでは除去が困難です。そのため、バイオフィルムが形成される前に早急に口腔内の管理を行うことが重要です。エリスリトールなどの成分を用いて菌を制御することが効果的で、さらに、口腔内細菌が全身疾患にも関与するため、適切なケアが必要です。

④内臓疾患
腎臓や肝臓の疾患が口臭の原因になる場合もあります。これらの場合、口臭は病気の初期症状であることもあるため、早めの診察が重要です。

⑤舌や口腔内の異常
口内炎や腫瘍など、舌や口腔内に異常がある場合も口臭が発生します。これらは痛みや食欲不振の原因にもなるため、早めに対処することが大切です。


犬猫の口臭を予防する方法


①定期的な歯磨き
歯磨きは、犬猫の口臭を予防する最も効果的な方法です。最初は嫌がるかもしれませんが、無理のない範囲で少しずつ慣らしていきましょう。専用の歯ブラシや歯磨きジェルを使うと効果的です。

②適切な食事管理
硬めのドライフードやデンタルケア用のおやつを与えることで、歯垢の蓄積を防ぐことができます。また、食後に水を飲む習慣をつけるのも効果的です。

③定期的な健康診断
口臭の原因が口腔内だけでなく全身の病気に関係していることもあります。定期的に獣医師の診察を受けることで、早期発見・早期治療が可能になります。

④口腔内細菌の管理
犬猫の口臭を予防するには、口腔内細菌の増殖を抑え、バイオフィルムが形成される前に早急に口腔ケアを行うことが重要です。バイオフィルムは単なるブラッシングでは除去が難しいため、エリスリトールなどの成分を使用して菌を制御する方法が効果的です。

ますみ犬猫病院で行っている治療方法


当院では、犬猫の口腔ケアに関するさまざまな治療を行っています。
①スケーリング(歯石除去)
専用の機器を使用し、歯垢や歯石を取り除きます。歯石を放置すると細菌が増殖し、歯周病が進行するため、早めのケアが重要です。

②プラズマ治療
高齢の犬や持病があり麻酔をかけるのが難しい場合には、プラズマ治療がおすすめです。プラズマ治療は、活性酸素を含む窒素ガスを患部に照射して、殺菌効果や炎症を抑える治療法です。無麻酔で行えるため、体に負担をかけずに治療を受けることができます。また、炎症や感染を改善し、2週間に1度の治療を定期的に行うことで低リスクで長期的な効果が期待できます。

③口腔内細菌の管理
犬猫の口臭を防ぐためには、口腔内細菌の管理が重要です。歯周病菌や虫歯菌はバイオフィルムを形成し、単なるブラッシングだけではこれを完全に除去することが困難です。特に、バイオフィルムは全身疾患にも関与するため、エリスリトールなどの成分を用いた口腔内ケアが有効です。当院では、歯磨きだけでなく、口腔内細菌を制御する効果的な方法についてアドバイスを行っています。

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まとめ

犬猫の口臭は健康のサインでもあり、適切なケアをすることで改善・予防が可能です。
歯磨きや食事管理、そして定期的な健康診断を習慣化することで、愛犬・愛猫の口腔内を清潔に保ち、健康を守りましょう。

ますみ犬猫病院では、スケーリングやプラズマ治療など、幅広い治療方法で犬猫の口腔ケアをサポートしています。
口臭や歯周病が気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。