症例紹介

【獣医師が解説】犬猫の脱毛(ハゲ)の原因と対策|袖ヶ浦市のますみ犬猫病院

皮膚科

袖ヶ浦市・木更津市・君津市・市原市・富津市にお住まいの皆様、こんにちは。
千葉県袖ヶ浦市にあるますみ犬猫病院です。

「愛犬や愛猫の体に毛が抜けた部分がある」「突然、ハゲたように見える部分を発見した」など、脱毛の症状に気づくと心配になりますよね。
犬猫の脱毛は、皮膚トラブルや全身の健康状態のサインであることが多く、原因を特定して早めに対処することが大切です。

この記事では、犬猫の脱毛(ハゲ)の主な原因と適切な対策、当院で行っている治療方法について詳しく解説します。

犬猫がハゲた!?考えられる原因とは?


①アレルギー性皮膚炎
食物や環境中のアレルゲン(花粉、ダニ、カビなど)に反応し、皮膚が炎症を起こして毛が抜けることがあります。特に耳や脇腹、足先などに症状が出やすいです。

②外部寄生虫の感染
・ノミアレルギー性皮膚炎
ノミの唾液が原因でアレルギー反応を起こし、激しい痒みと脱毛が生じます。
・ダニ(疥癬ダニや毛包虫)
ダニの寄生により、円形脱毛や皮膚のかさぶたが発生します。

③細菌や真菌の感染
・皮膚真菌症(リングワーム)
円形の脱毛が特徴で、皮膚が赤くなり、痒みを伴うことがあります。
・細菌感染症
傷口や湿った環境で細菌が繁殖し、皮膚の炎症と脱毛が進行します。

④ホルモン異常
・甲状腺機能低下症
ホルモンバランスの乱れにより、左右対称性の脱毛が見られることがあります。
・副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
皮膚が薄くなり、脱毛や色素沈着が見られることがあります。

⑤ストレスや行動性の問題
ストレスによる過剰な毛づくろいや舐め癖が原因で、局所的な脱毛が起きることがあります。
引っ越しや新しいペットの追加など、環境の変化がきっかけになることもあります。

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脱毛が見られた際に注意すべきこと

①症状をよく観察する
・脱毛の形や範囲
・痒みや赤みの有無
・他の症状(下痢、嘔吐、元気の低下など)

②早めの受診が大切
脱毛は軽度の皮膚トラブルから全身疾患までさまざまな原因が考えられます。
悪化を防ぐためにも、動物病院での診察をおすすめします。


ますみ犬猫病院で行っている検査と治療


検査方法

当院では、脱毛の原因を正確に特定するため、以下のような検査を行います。
・ 皮膚検査
皮膚の細胞や毛根の状態を顕微鏡で調べ、感染症や寄生虫の有無を確認します。
・血液検査
ホルモン異常や全身の健康状態を評価します。
・アレルギー検査
アレルギーが疑われる場合、血液検査や除去試験を実施します。
・アレルギーの根本療法
痒みの治療に腸内細菌のバランス調整や皮膚バリアの改善を取り入れ、自然治癒力を高める治療を行っています。脱医薬を目指し、ペットに優しいケアをサポートします。

治療方法


①薬物療法
発症初期では動物の痒みや炎症を抑える薬や抗真菌薬を処方します。
②外部寄生虫の駆除
駆虫薬を使用してノミやダニを根本的に排除します。
③特別食の提案
アレルギーの原因となる食品を特定し、低アレルギー性の食事を提案します。
④腸内細菌
痒みの治療に腸内細菌のバランス調整を取り入れ、自然治癒力を高める治療を行っています。
治療が長期に渡る場合、ステロイドや免疫抑制剤などの薬に頼らない生活を目指し、ペットに優しいケアをサポートします。

脱毛を予防するためにできること


①定期的なノミ・ダニ予防
予防薬を使用して外部寄生虫の感染を防ぎましょう。
②皮膚の健康を保つ食事
皮膚や被毛を健康に保つため、栄養バランスの取れたフードを選びましょう。
③ストレスを軽減
犬猫が快適に過ごせる環境を整え、日々のストレスを減らしましょう。

まとめ

犬猫の脱毛(ハゲ)は、さまざまな原因で起こります。症状に気づいたら、まずは原因を特定し、適切な治療を行うことが大切です。

ますみ犬猫病院では、愛犬・愛猫の脱毛に対して丁寧な診察と治療を行い、飼い主様と一緒に健康な皮膚と美しい被毛を取り戻すお手伝いをいたします。
脱毛が気になる方は、お気軽に当院までご相談ください。


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