【獣医師が解説】犬猫が痛がっているときに知っておきたいこと|袖ヶ浦市のますみ犬猫病院
袖ヶ浦市・木更津市・君津市・市原市・富津市にお住まいの皆様、こんにちは。
千葉県袖ヶ浦市にあるますみ犬猫病院です。
犬や猫が痛みを感じている様子を見たとき、飼い主として心配になるものです。
動物は言葉で痛みを伝えることができないため、飼い主がそのサインを見逃さず、早めに対処することが重要です。
本記事では、犬猫が痛みを感じている際のサインや原因、そして適切な対応方法について解説します。
犬猫が痛がっているサイン
犬や猫が痛みを感じているときには、以下のような行動や身体的な変化が見られることがあります。
主な行動の変化
• 鳴き声が変わる:普段とは違う高い声や長い鳴き声を出す。
• 動きが鈍くなる:普段は活発でも、動きたがらない。
• 攻撃的になる:触ろうとすると威嚇する、噛む。
• 食欲不振:食べ物や水を拒否する。
身体的な変化
• 歩き方の異常:足を引きずる、またはびっこを引く。
• 呼吸が荒くなる:普段よりも速いまたは浅い呼吸。
• 触ると嫌がる部位がある:特定の部位を触ると鳴く、逃げる。
• 外見的な異常:腫れや出血、皮膚の変色。
犬猫が痛みを感じる主な原因
犬や猫の痛みの原因はさまざまで、以下のようなものが挙げられます。
怪我や外傷
• 転倒や交通事故による骨折や捻挫。
• 他の動物との喧嘩による咬傷。
病気
• 関節疾患:関節炎や脱臼。
• 内臓疾患:腎臓病や膀胱炎。
• 口腔疾患:歯周病や歯の破折。
その他の要因
• 加齢:老化による慢性的な痛み。
• 手術後の痛み:麻酔が切れた後の術後疼痛。
痛がっている犬猫への適切な対応方法
①観察
まずは、痛みの原因や部位を特定するために注意深く観察してください。
触れると嫌がる部位や異常な行動が見られたら、記録しておきましょう。
②安静にさせる
無理に動かしたり、興奮させたりしないようにしましょう。
静かな場所で休ませることが大切です。
③動物病院で診察を受ける
自己判断で痛み止めを与えるのは避けてください。
適切な治療を受けるためには、専門家の診断が必要です。
ますみ犬猫病院の疼痛の治療
ペットが痛みを抱えていると、飼い主としても辛いものです。
当院では、西洋医学に加えて、オゾン療法、鍼灸、漢方薬、CTCレーザー、ホモトキシコロジーなどの統合医療を活用し、
ペットの痛みを緩和し、健康的な生活をサポートしています。それぞれの治療法の特長を詳しくご紹介します。
オゾン療法
〇治療概要
オゾンガスを体内に注入し、免疫細胞を活性化させて自然治癒力を引き出す療法です。
〇疼痛管理の利点
炎症の抑制: 痛みの原因である炎症を軽減します。
創傷治癒の促進: 手術後の回復を早め、慢性疾患による痛みを和らげます。
副作用が少ない: 長期的な治療にも適し、高齢ペットにも安全です。
〇適応疾患:
慢性的な関節炎、筋肉痛、アレルギー性疾患、手術後の痛みなど。
漢方薬
〇治療概要:
ペットの体質や症状に応じたオーダーメイドの処方で、体全体のバランスを整えます。
〇疼痛管理の利点:
根本治療。痛みの原因にアプローチし、体全体の調和を目指します。
副作用が少ない。長期使用が可能で、特に高齢ペットに適しています。
〇適応疾患:
老齢性疾患による関節炎、冷え、体力の低下など。
鍼灸
〇治療概要
特定のツボに鍼を刺し、気の流れを整えて疼痛を緩和します。
〇疼痛管理の利点:
鎮痛効果: エンドルフィン(鎮痛物質)の分泌を促進し、痛みを軽減。
血液循環の改善: 筋肉の緊張を緩和し、炎症を抑えます。
自然治癒力の向上: ペットが持つ本来の治癒力を引き出します。
〇適応疾患
椎間板ヘルニア、慢性関節痛、整形外科的疾患。
〇特徴
副作用がほとんどなく、ペットがリラックスして治療を受けられます。
CTCレーザー治療
〇治療概要:
低出力レーザーを使用して、組織の修復を促進し、痛みや炎症を軽減します。
〇疼痛管理の利点:
非侵襲的な治療: 痛みを伴わないため、ペットへの負担が少ない。
炎症の抑制: 炎症性サイトカインを抑え、痛みを軽減します。
創傷治癒の促進: 細胞レベルでの修復を早めます。
〇適応疾患:
慢性的な関節炎、手術後の疼痛、外傷の治癒。
〇効果:
生活の質(QOL)の向上に貢献します。
ホモトキシコロジー
〇治療概要:
体内の毒素を排出し、免疫力を高めることで自己治癒力を引き出す療法です。
〇疼痛管理の利点:
慢性疾患の緩和: 高齢ペットに多い関節炎や腎不全による痛みを軽減。
副作用が少ない: 安全性が高く、体力の低下したペットにも適用可能。
免疫力の向上: 痛みの根本原因を取り除き、健康状態を改善。
〇適応疾患:
慢性的な炎症、免疫力低下による疾患。
統合医療の全体的なメリット
〇多角的なアプローチ
痛みの原因だけでなく、体全体の健康をサポートします。
〇副作用の軽減
ペットに負担をかけない方法で安全に治療を進めます。
〇QOL(生活の質)の向上
痛みから解放され、快適な生活を取り戻します。
〇西洋医学との併用
必要に応じて従来の薬物療法と組み合わせることで、効果を最大化します。
痛みの予防とケア
犬や猫が痛みを感じる場面をできるだけ減らすために、日常的に以下のケアを心がけましょう。
• 定期的な健康診断:病気の早期発見につながります。
• 適切な体重管理:肥満は関節に負担をかけます。
• 安全な環境づくり:滑りやすい床を防ぐ、危険な物を片付ける。
まとめ
犬や猫が痛みを感じているとき、飼い主がそのサインに気づいて適切な対応を取ることが、彼らの健康と幸福を守る第一歩です。
痛みの兆候を見逃さず、必要であればますみ犬猫病院にご相談ください。